なんで再建不可物件ってあるの?
理由としては以下のものが上げられます。
・区画整理
・都市計画予定地
・市街化調整区域(これはグレーゾーンな部分がありますが)
そして何より一番多い事柄としては、接道義務が上げられます。
この接道義務とは、建築物の敷地となる土地は、
「幅員4m以上の道路に2m以上接してなければならない」と言った規定があります。
この接道義務には更に細かい縛りがありますが、
それを説明すると今回お話とまた方向性が変わってしまうため割愛します。
これらが再建不可になってしまう大きな理由の一部なのです。
再建不可物件って売却できるの?
これは非常に難しい案件ではありますが、正直言えば売れなくはありません。
むしろ売れないと思っている方には朗報かもしれませんが、売れる可能性を秘めてはいます。
例えば、一例を上げますと先ほど文中でお話ししました接道義務に関してですが、
要は自分が持っている物件の土地を削って道幅を4mにすることができれば、建て替えは可能です。
これを「セットバック」というのですが、この工事さえできれば改めて家を建てることも可能なのです。
しかし、このセットバックをするには、「自らお金をだし、自らの土地を減らす」という行為をしなければならず
投資家の間では売りたくても売れない、買いたくても買えないという状況になっています。
再建不可物件を売却するには?
再建不可物件を売るには大きく分けて3つの道があります。
・現状渡し
・通常価格の3割ダウンで不動産会社に販売
・リノベーションして売る
これらの方法があるわけですが、今回はあくまでも「高く売るには」ということが目的なので①と②は省きます。と、考えれば残りは③です。
物件の周りをよく見渡して想像してください。
再建不可物件をリノベーションすることによって、何かいい事が起きませんか?
実は元々住みやすい環境(学校や大型ショッピングセンターが近いなど)ではないのでしょうか?
このように考え、綺麗にさえすれば買い手が見つかるのであれば、迷わずリノベーションするべきです。
大概の人は、正直面倒くさがり屋です。
例えば、1000万円で再建不可物件を購入、
その後1000万円を使いリノベーションもしくはセットバックして建て替えなんて事は、
ほぼしないのですよ。
それなら迷わず、リノベーションして価値を上げ3000万円で売りに出せば絶対に売れます。
建替えの投資はしなければいけませんが、それで売れるのであればやる価値は十分にあるのではないでしょうか。