収益不動産を売却しようとしたら争いが起きた

収益不動産を売却しようとしたら争いが起きた

収益不動産を売却する際に様々な争い・トラブルが起きる可能性は十分にあります。
これらは全部少し気を付けていれば防げたものばかりなのです。
争いごとになると決していいことなんてありません。

 

収益不動産が相続の際に争いの原因に!?
もう兎にも角にも「不動産」があるというだけで、これは揉めるな!と考えてしまいます。
収益不動産ともなると更に大変です。
物件自体を売りに出すのか、それともその物件の収益を分割するのか、
生前誰が一番亡くなった方の看病をしていたのかなど…。
そもそも遺言書さえあれば何も問題ないのですけど、
なんて事を言っていたら今回のお話から脱線してしまうので別の機会にしましょう。
今回言いたかったことは、相続も争いの原因の一つにありますよ!って、ことです。

ちなみに生前贈与なんてものもありますから、亡くなったあとに揉めるとは限りません。

境界線上のトラブル
これはものすごく多い争いごとの1つです。
昔から持っている土地だから~とか先祖から譲り受けた土地だから~とか、
はたまたここにお隣さんとのブロックが建っているから~
なんて理由でこの土地の境界線は大丈夫だなんて考えていませんか?
それは大きな間違いですよ。
現在、ここに建物が建っているからという思い込みは絶対に失敗します。

もし、今までに調べた事が一度もないようであれば、必ず調べておきましょう。

例えばそれをせずに家を売ろうとした場合に
自分の持っている土地(300㎡)にお隣さんの土地(50㎡)がくいこんできていた場合などは
もうややこしくなるばかりですね。

登記上では300㎡で現在の家も建ぺい率も含めギリギリで建築していた場合、
次回からは現在と同じ大きさの家は建てられない事になります。

そういったことも売主には説明しないといけないですし、
もっと最悪なのが、自分よりも先にお隣さんが今住んでいる家を売却するとなったときです。
こうなってしまうと、自分の家を壊すか、
お隣さんの物件を買うかなどいろんな問題が出てきてしまいます。

これも争いごとの火種となりますので、しっかり調べておきましょう。

こんな争いも…
これは半ば強引な一例ですが、所有権に関してのトラブルもあります。
通常は不動産売買の引き渡しと同時にするのですが、
稀に売主事情から引き渡し日を延ばしてほしいと言われることもあります。

このように意思表示を言われればまだ善良なのですが、
強引な売主だと鍵は先に渡すから登記はあとにしてくれ、なんて言われることもあります。
これは絶対にしてはいけないのでこの場合は拒否しましょう。
それによって例えば契約が破棄になってしまうことになってもです。

このように争い事は常におこります。

ご自身がお持ちの物件を今一度よく見直し、売却できる環境に整えておきましょう。